Amazonセラーアカウントの作り直し・再登録は可能か|停止・閉鎖からの復活との違いと正しい手順

結論を先に。「Amazonアカウントを作り直したい」と考えたら、まず自分のケースがどちらかを切り分けてください。①自分の意思で解約・退店したのか、②Amazonにアカウントを停止・閉鎖されたのかです。②の場合、新しいアカウントを作り直す行為はAmazonの複数アカウントポリシー違反にあたり、新旧どちらも利用停止になるリスクが高くなります。正しい初手は「作り直し」ではなく、改善計画書(POA)による復活です。①の場合も、解約済みアカウントそのものは復元できず、再登録は新規扱いで過去の販売実績や評価は引き継げません。

まず切り分け:あなたの状況はどちらですか

「作り直し」「再登録」「再作成」と検索される方の状況は、大きく2つに分かれます。打ち手がまったく異なるため、最初にここを誤ると遠回りになります。

あなたの状況正しい打ち手やってはいけないこと
① 自分で解約・退店した/これからしたい解約前の確認 → 必要なら新規アカウントを正規に登録解約を急いで帳票や在庫の整理を飛ばす
② Amazonに停止・閉鎖された(サスペンド/凍結)改善計画書(POA)を提出して復活を目指す新しいアカウントを作り直す(ポリシー違反・両方停止のリスク)

ケース①:Amazonに停止・閉鎖された場合は「作り直し」ではなく「復活」

アカウントが停止・閉鎖された状態で新しいアカウントを作っても、Amazonは氏名・住所・クレジットカード・銀行口座・IPアドレスなどの情報からアカウント同士の関連性を検知します。Amazonの出品ポリシーでは、出品する地域ごとに維持できるアカウントは原則1つとされ、停止中のアカウントを回避するために別アカウントを作る行為は規約違反です。関連づけが検知されると、新しく作ったアカウントも停止され、結果的に状況が悪化します。

したがって、停止・閉鎖された場合の正攻法は、作り直しではなく停止理由を解消して同じアカウントを復活させることです。手順は次のとおりです。

  1. 停止理由を特定する:セラーセントラルの「パフォーマンス」→「アカウント健全性」ダッシュボードと、Amazonからの通知メールで、どのポリシーに抵触したかを確認します。
  2. 改善計画書(POA:Plan of Action)を作成する:Amazonが求めるのは「原因を理解し、対策を講じ、二度と起こさない仕組みを作った」ことを論理的に示す文書です。
  3. 提出して審査を待つ:受理されればアカウントは回復します。軽微なケースは即日〜数日、複雑な違反や追加確認が必要な場合は数週間〜1カ月以上かかることもあります(出典は本文末尾)。

改善計画書(POA)の必須3要素

  • 根本原因(Root Cause):なぜその問題が起きたのかを、言い訳ではなく事実ベースで特定する。
  • 是正措置(Immediate Actions):問題に対してすでに取った具体的な対応。
  • 再発防止策(Preventive Measures):同じ問題を繰り返さないために仕組みとして整えたこと。

感情的な謝罪文や「もう違反しません」という宣言だけでは受理されません。Amazonの審査担当が「この出品者は原因を構造的に理解している」と判断できる論理性が要です。

ケース②:自分の意思で解約し、もう一度始めたい場合

自主的に解約した場合でも、いくつか押さえておくべき前提があります。

  • 解約済みアカウントは復元できない:一度解約したアカウントそのものをAmazonが再び開くことはできません。再開したい場合は新規アカウントの登録になります。
  • 過去の実績・評価は引き継げない:レビュー、販売実績、アカウント健全性スコアはリセットされ、一からのスタートになります。
  • 再登録の可否・条件は事前確認を:解約後にどれくらいの期間で再登録できるか、以前のメールアドレスを再利用できるかは、解説サイトによって見解が分かれています。確実なのは、登録時のAmazonの案内とテクニカルサポートの回答に従うことです。本記事では断定を避けます。

解約する前に必ず確認すること

  • 未出荷の注文・進行中の返品対応が残っていないか
  • FBA在庫を返送・処分し、フルフィルメントセンターに在庫を残していないか
  • 請求書・領収書・売上レポートなど、解約後に再発行できなくなる帳票を事前にダウンロードしたか
  • すぐに再開する可能性があるなら、完全削除ではなく小口出品への切り替えで維持する選択肢も検討したか

なお、新規にセラーアカウントを登録する際は、有効なクレジットカードと、改変されていない本人確認書類(.pdf/.png/.jpeg/.gif形式)が必要です。書類の氏名・住所はセラーセントラルの登録情報と一致している必要があります。商品の出品でつまずきやすいポイントは、Amazonセラーで商品登録がされない原因製品コード(GTIN)免除についてでも解説しています。

複数アカウントを「正規に」持ちたい場合

2つ目のアカウントを作りたい場合は、Amazonが認める正当なビジネス上の理由が必要です。認められる例として、独立した複数ブランドをそれぞれ別事業として運営している、別々の法人で商品を製造している、別アカウントを必要とするAmazonのプログラムに参加している、といったケースが挙げられます。その場合も次の条件を満たす必要があります。

  • 2つ目用に、既存とは別のメールアドレス・銀行口座・クレジットカードを用意できること
  • すべてのアカウントを良好な状態で運用すること(1つの問題が紐づく全アカウントに波及する)
  • 複数アカウントで同一商品(同一ASIN)を出品しないこと(規約違反)

よくある質問

Q. アカウントが停止されました。新しく作り直せば再開できますか?

A. おすすめしません。停止中の回避目的で別アカウントを作る行為はポリシー違反で、関連性を検知されると新旧どちらも停止されます。まずは改善計画書(POA)で元のアカウントの復活を目指してください。

Q. 解約したアカウントを元に戻せますか?

A. 解約済みアカウントそのものの復元はできません。再開する場合は新規アカウントの登録となり、過去の販売実績や評価は引き継げません。

Q. 改善計画書(POA)は何を書けば受理されますか?

A. 根本原因・是正措置・再発防止策の3点を、事実ベースかつ論理的に記載します。謝罪や宣言だけでは受理されにくく、原因を構造的に理解していることを示す内容が求められます。

運用代行の現場から:作り直す前に立ち止まってほしい理由

私たちがAmazon出品事業者の運用を支援していて、最も多い相談の一つが「アカウントが止まったので新しく作り直したい」というものです。しかし、停止の多くは原因が特定でき、改善計画書で復活できる余地があります。焦って別アカウントを作ってしまったことで、回復できたはずのアカウントまで失うケースを何度も見てきました。

株式会社Entechは北海道発で、AIを活用しながらEC・物販事業者の運用を支援しています。アカウント停止の復活サポート、停止を未然に防ぐアカウント健全性の運用設計まで、現場目線で伴走します。「自分のケースは作り直しと復活のどちらが正解か分からない」という段階でも構いません。判断を誤る前に、一度ご相談ください。

Amazonアカウントが止まった方へ。作り直す前にLINEで無料相談(株式会社Entech)

LINEを友だち追加いただくと、アカウントの状況に合わせた初期診断や、復活サポート・運用代行のご案内をお送りできます。停止・閉鎖でお急ぎの方は、現在の通知メールの内容を添えてLINEでご連絡ください。

監修:株式会社Entech 代表(AI×物販/EC運用支援)

出典

  • Amazonセラーセントラル「複数アカウントに関するポリシー」関連スレッド(公式フォーラム
  • 改善計画書(POA)の構成・復活手順・所要時間:複数の運用支援事業者による解説(一次情報はセラーセントラル「アカウント健全性」ダッシュボードで要確認)

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