Google Search Console 生成AIパフォーマンスレポートの使い方|EC・Amazon出品者がAI検索での露出を計測する方法2026年版
この記事のポイント(要点)
- 2026年6月3日、Google Search Consoleに生成AI専用の「生成AIパフォーマンスレポート」が追加された(Google公式発表)
- 計測できるのはAI機能内インプレッション・表示ページ・地域・デバイスの4項目。クリック数は含まれない
- EC・Amazon出品者の着目点:EC系クエリへのAI Overview出現率は3〜14%と低く、従来SEOへのダメージは限定的(出典:BrightEdge 2026年調査)
- 一方でAI Overviewに引用されたサイトのオーガニッククリックは35%増加というデータがある(出典:BrightEdge 2026年調査・要自社検証)
- 2026年5月7日にFAQ rich resultは廃止されたが、FAQPage JSON-LDはAI Overview引用に引き続き有効(Google公式声明)
2026年6月3日、GoogleはSearch Consoleに「生成AIパフォーマンスレポート」を追加すると公式ブログで発表した。AI Overview・AI Mode・AI in Discoverの各生成AI機能内で自社コンテンツがどの程度表示されているかを、従来の検索パフォーマンスとは別枠で計測できる機能だ。
これまでEC事業者・Amazon出品者がAI検索での露出を把握するには、GA4の参照元分析や第三者ツールに頼るしかなかった。今回のリリースにより、SEO担当者が直接Googleの公式データとしてAI可視性を確認できる窓口が初めて整った。本記事では機能の詳細・EC出品者への影響・レポートを活用した具体的な分析ステップ・あわせて提供されたオプトアウト機能の意味を解説する。
生成AIパフォーマンスレポートとは(Google Search Console 2026年6月)
Google Search Consoleの左メニューに新たに「生成AI」セクションが追加され、自サイトのコンテンツがGoogle検索のAI機能内にどのくらい表示されたかをインプレッション単位で確認できるようになった。対象となるAI機能はAI Overviews(AIオーバービュー)・AI Mode(AIモード)・AI in Discover(DiscoverのAI機能)の3種類だ。
計測できる4つの指標
| 指標 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| インプレッション | AI機能内にURLが表示された回数 | AI Overviews・AI Mode・Discover AI機能を合算または分類して確認 |
| 表示ページ | どのURLがAI機能内に表示されたか | URL単位でAI露出の多いページを特定できる |
| 地域 | 国別のAI機能内インプレッション | 日本ユーザーからのAI経由露出かどうかを把握する際に参照 |
| デバイス | スマートフォン・PCなどのデバイス別 | Search結果のみ対象。Discoverは対象外 |
クリック数が含まれない背景と活用上の留意点
現時点では、AI機能内の表示から実際のサイト流入(クリック)に関するデータは提供されていない。AI生成回答内に記事が引用された場合に読者がリンクをクリックしたかどうかは、Google Analytics 4(GA4)の参照元やUTMパラメータでの補完が必要となる。
「インプレッションのみでクリックがわからないなら意味がないのでは」という見方もあるが、AI露出を継続観察することにはそれ自体の価値がある。どの記事・どのクエリ領域でAI機能内表示が多いかを把握することで、以降のコンテンツ投資の優先度づけができる。クリックへの転換はGA4で分けて追う、という2段階の計測設計が現実的だ。
現在のロールアウト状況
2026年6月3日の発表時点では、英国(UK)の一部サイトへの限定ロールアウトとして公開された。今後段階的にグローバルに展開予定とGoogleは述べているが、日本語Search Consoleへの展開時期は2026年6月時点で公式発表されていない(未定)。Search Consoleの左メニューに「生成AI」セクションが表示されていない場合はロールアウト前の状態だ。
EC・Amazon出品者への影響と着目点
「AI検索が普及するとEC記事の流入がなくなるのでは」という懸念がある。実態はどうか。
EC系クエリへのAI Overview出現率は低水準
BrightEdgeの調査(2026年)によると、業種別のAI Overview出現率はEC・ショッピング系クエリで3〜14%に留まっている。全クエリ平均(48%・2026年3月・SeoProfy調査)や、教育系(83%)・B2B Tech系(82%)と比べて顕著に低い数値だ(出典:いずれも業者調査・参考値として扱い、自社環境での検証を推奨)。
| 業種カテゴリ | AI Overview出現率の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 教育系クエリ | 約83% | BrightEdge 2026年(第三者調査) |
| B2B Tech系クエリ | 約82% | 同上 |
| 全クエリ平均 | 約48%(2026年3月) | SeoProfy(第三者調査) |
| EC・ショッピング系クエリ | 約3〜14% | BrightEdge(第三者調査) |
「Amazon 商品登録 方法」「Shopify 設定手順」「AI 社内導入」といった実務系クエリは、AI Overviewが表示されにくい傾向がある。Entech HPが注力するAmazon運用系・社内AI導入系の記事群は、現時点では従来検索結果への露出を大きく保てる可能性がある(推測・データは変動するため継続観察が必要)。
AI Overviewに引用されると何が起きるか
AI Overview非表示クエリでの1位CTRと比べ、AI Overview表示クエリでの1位CTRは低下することが複数の調査で示されている。一方でAI Overviewに引用されたサイトのオーガニッククリックが35%増加するというBrightEdgeのデータ(2026年)がある。これはAI回答内のリンクが引用先として目立ち、ブランド認知と直接流入の両方を押し上げる効果があるとみられる(推測・業者調査ベース・要自社検証)。
EC・Amazon出品者にとってAI引用最適化は「守り(AI Overviewに記事が吸われる)」への対応ではなく、「攻め(引用されれば流入増になる)」の施策として位置づけられる。この考え方の転換が、AI検索時代の実務的なコンテンツ戦略の出発点になる。
生成AIパフォーマンスレポートを活用する4ステップ
レポートが自分のSearch Consoleに表示されている前提で、以下の手順で分析を進めることを推奨する。
- Step 1:AI露出インプレッションの多いページを特定する
「表示ページ」フィルタで、AI機能内に多く表示されているURLを確認する。従来の検索パフォーマンスレポートと比較し、「通常検索でのPVは少ないがAIインプレッションが多いページ」があればAI引用に適した構造を持っている可能性がある(推測)。 - Step 2:GA4の流入データとの照合
AI機能内に表示されたURLのGA4上の流入元を確認する。Google(organic)経由の流入が多い日と、AIインプレッションが多い日が重なるかどうかを観察することで、AI露出がクリックに転換しているかの仮説を立てられる(間接的な確認のため断定はできない)。 - Step 3:地域フィルタで日本ユーザーからのAI露出を絞り込む
日本語クエリのAI機能がロールアウトされていれば、地域フィルタで「JP」を選んで日本向けのAIインプレッションを確認できる。日本市場向けの記事最適化の優先度づけに活用する。 - Step 4:AI露出の多い記事の構造的特徴を抽出してコンテンツ改善に活かす
AI引用率が高いページにはAnswer-first(BLUF)構成・FAQセクション・具体的な数値・構造化された比較表などの特徴が多い傾向があると複数の調査で報告されている(業者調査・推測)。AIインプレッションが低いページに対し、これらの要素を加えるA/Bテスト的な改善を試みる。
AI機能のオプトアウト設定について
今回の発表と同時に、Googleはサイト所有者が生成AI機能への参加を拒否できるトグル設定も追加した。AI Overviews・AI Mode・AI in Discoverのいずれか、またはすべてをオプトアウトすることが選択可能だ。
オプトアウトを検討する場面としては、「AI生成回答内にコンテンツが引用されるが出典リンクがクリックされず流入に繋がらない」と判断した場合が考えられる。ただし現時点でクリックデータが提供されていないため、オプトアウトの判断はインプレッションデータとGA4の流入変化を数か月観察した後が現実的だ(推測)。
なお、robots.txtでAIクローラーをブロックする方法とは別の設定であり、Search Console経由でのオプトアウトはAI機能内の表示のみを制御する。クロール自体の制御はrobots.txtで行う(詳細はAmazon出品者がAI検索に選ばれる商品データ最適化ガイドのAIクローラー設定セクションを参照)。
FAQPage構造化データについての重要な注記(2026年5月以降)
2026年5月7日、GoogleはFAQ rich result(検索結果内でドロップダウン展開するリッチスニペット表示)を廃止した。これに伴い「FAQPage構造化データも意味がなくなった」という誤解が広まっているが、正確な解釈は異なる。
廃止されたのは検索結果内での展開表示機能であり、FAQPage JSON-LDそのものは廃止されていない。GoogleはFAQPage構造化データを引き続きページ内容の理解に活用することを公式に声明している。また複数の第三者調査では、AI Overview・Perplexity・ChatGPTがページを引用する際にFAQPage JSON-LDを優先的に参照するパターンが報告されている(相関データ・要自社検証)(出典:ailabsaudit.com、gatilab.com)。
実務上の判断:FAQPage JSON-LDは引き続き実装を維持・追加することを推奨する。AI引用最適化(GEO/LLMO)の観点から有効性が低下した根拠はなく、実装コストも低いため除去する理由がない。
AI引用率を高める次のステップ
生成AIパフォーマンスレポートは「現状の把握ツール」だ。AIに引用される確率を高めるコンテンツ最適化(GEO/LLMO)は別途取り組む必要がある。また、Google May 2026コアアップデートでは構造化データの完全実装(Product/FAQPage/BreadcrumbList)とE-E-A-T強化が評価された(出典:vihadigitalcommerce.com)。構造化データの中でも、複数の第三者調査でBreadcrumbListがAI Overview引用率46.2%(業者調査・推測含む・要自社検証)と最高水準を示している点は注目に値する(出典:evolveamz.com・nudgenow.com)。因果関係は断定できないが、「BreadcrumbList + Article」の複合実装はAI引用最適化の投資対効果が高いとされている(第三者報告)。レポートの計測と並行してコンテンツ品質の底上げを進めることが実務上の優先順位となる。
- Google May 2026コアアップデート後のEC・Amazon出品者向けSEO対策ガイド:コアアップデートで評価された要素・下落パターン・回復アクションの詳細
- EC出品者がAI検索に引用されるためのGEO/LLMO対策ガイド:AI Overview・Perplexity・ChatGPTに引用されるための6つの手法チェックリスト
- Amazon出品者がAI検索に選ばれる商品データ最適化ガイド:ChatGPT・Alexa for Shopping・Perplexityの共通対策と商品データの構造設計
- AI検索に商品を表示させる方法2026|GMC×ChatGPT・AI Mode・Perplexity一括最適化ガイド:Google Merchant Center経由でAI検索に商品を露出させる実践手順
- EC・Shopify事業者のためのllms.txtとagents.md実装ガイド:AIエージェントに自社ストアを正しく理解させるLLMO実装手順
- Google AI Modeのショッピング機能2026年版|日本展開・Universal Cart・EC出品者がAI検索で選ばれるための3つの対策:Google AI Modeの日本展開(2026年5月)とEC出品者への実務的な対策
まとめ
Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートは、AI検索時代のSEO PDCAを回す上で必要な計測基盤の第一歩だ。2026年6月3日の発表時点では限定ロールアウトだが、日本語への展開後は速やかに設定確認と定期観察の体制を整えることを勧める。なお、2026年5月のGoogle I/OではAI OverviewsとAI Modeを「1つのシームレスな体験に統合する」ロードマップが発表された。現時点では両者はUI・対象クエリが異なるが(AI Overviews:自動挿入の即答型、AI Mode:ユーザー能動選択のチャット型)、年内に差異が縮小する見込みであり、本レポートが計測対象とするAI機能の範囲も今後変化する可能性がある(推測)。
重要な視点として、EC・Amazon出品者にとってはAI Overviewの脅威より引用された場合のメリットが大きい非対称な構造がある。「AI検索に備えるには、守りではなく攻めのコンテンツ最適化(LLMO/GEO)が先決」というのが現時点での実態に沿った判断軸だ(業者調査ベースの推測であり、自社環境での観察を優先してほしい)。なお、May 2026コアアップデートで明らかになった構造化データの完全実装とE-E-A-T強化は、AI引用最適化とオーガニック検索の両方に効く投資として優先度が高い。
AI検索での露出戦略・商品データの最適化・llms.txt等のLLMO実装について個別に相談したい場合は、以下のLINEからお問い合わせいただきたい。

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よくある質問
Google Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートはどこで確認できますか?
Search Consoleの左メニューに「生成AI」セクションが追加され、そこから確認できます。2026年6月3日時点では英国の一部サイトへの限定ロールアウト中で、日本語への展開時期は未発表です。メニューに表示されていない場合はロールアウト前の状態ですので、定期的に確認してください。アクセスは https://search.google.com/search-console/ から行います。
生成AIパフォーマンスレポートでクリック数は確認できますか?
2026年6月3日発表の時点では、クリック数データは含まれていません。確認できるのはインプレッション(AI機能内での表示回数)・表示ページ・地域・デバイスの4指標です。AI機能経由で実際にサイトへ流入があったかどうかを確認するには、Google Analytics 4(GA4)の参照元データと組み合わせた分析が必要です。Googleが今後クリックデータを追加する可能性はありますが、発表時点では未提供です。
EC・Amazon出品者にとってAI Overviewへの対応は急務ですか?
BrightEdge 2026年調査によると、EC・ショッピング系クエリへのAI Overview出現率は3〜14%と他業種(教育系83%・B2B Tech 82%)に比べて低水準です。Amazon商品登録・Shopify設定・AI社内導入などの実務系クエリは、現時点では従来の検索結果への露出が大きく保たれている可能性があります。ただし同調査ではAI Overviewに引用されたサイトのオーガニッククリックが35%増加するデータもあり、引用を獲得する攻めの最適化(LLMO/GEO)は着手しておく価値があります。自社クエリの実態はGSCレポートで定期確認することを勧めます。
FAQPage構造化データはGoogle May 2026以降も有効ですか?
2026年5月7日にGoogle検索結果内でのFAQリッチスニペット表示(ドロップダウン展開)は廃止されましたが、FAQPage JSON-LDそのものは廃止されていません。GoogleはFAQPage構造化データを引き続きページ内容の理解に活用すると公式に声明しており、AI Overview・Perplexity・ChatGPTなどの生成AI機能がページを引用する際にもFAQPage JSON-LDを参照する傾向が複数の調査で報告されています(相関データ・要自社検証)。実務上はFAQPage JSON-LDを引き続き維持・実装することを推奨します。
AI機能のオプトアウト設定はどういう場合に使いますか?
Googleが今回追加したトグル設定を使うと、自サイトのコンテンツをAI Overviews・AI Mode・AI in Discoverのいずれかまたはすべてから除外できます。利用が検討される場面は「AI機能内に表示されているが流入が増えていない」と判断できた場合です。ただし現時点でクリックデータが提供されていないため判断材料が限定的です。数か月間のインプレッション推移とGA4の流入変化を観察してから判断することを推奨します。オプトアウト後はAIインプレッションがゼロになり、引用による流入増も得られなくなる点に注意してください。
生成AIパフォーマンスレポートとAIクローラーのrobots.txt設定はどう違いますか?
Search ConsoleのAI機能オプトアウトトグルは、AI Overview・AI Mode・Discover等の機能内への表示を制御します。クロール(AIがページを読みに来ること)自体は別であり、robots.txtで制御します。クロールを許可しながらAI機能表示だけを止めることも、その逆もできます。AI引用に最適化しつつ一部の機能だけを除外する、という組み合わせも技術的には可能です。AIクローラーのrobots.txt設定の詳細は、当サイトのAI商品データ最適化ガイドで解説しています。
