製品コード(GTIN/UPC/JAN)免除の申請ガイド(統合版)

結論を先に。製品コード(GTIN)免除は、GS1承認のバーコードが付いていない自社商品やハンドメイド品をAmazonに新規出品するための仕組みです。免除が使えるのは、ブランド名が商品やパッケージに恒久的に表示され、商品とパッケージの実物写真を2枚以上用意でき、対象カテゴリーが免除を受け付ける場合です。申請はセラーセントラルで、カタログ→商品登録→Amazonで販売されていない商品を追加→カテゴリー選択→ブランド名入力→「製品IDがありません」にチェック、の流れで行います。

この記事は、GTIN免除・UPC免除・JAN不要・製品コード免除申請といった、同じ手続きを指す複数の呼び方を一本にまとめて整理したものです。用語の違い、免除できる条件、申請の5ステップ、よくある却下理由とその対処までを、販売業者でも代行業者でもない、北海道発で自社の物販に取り組んできた事業者の目線で解説します。

そもそも製品コード(GTIN)とは何か:UPC・JAN・EANは別物ではない

多くの方が「GTINとUPCは違うのか」「JANコードがないと出品できないのか」で混乱します。結論から言うと、UPC・EAN・JANは別々のシステムではなく、すべて同じGTIN(Global Trade Item Number)の桁数・地域による呼び方の違いです。GS1の公式説明でも、GTINは「一意でグローバルに検証可能な商品識別番号」であり、バーコードはその番号を線で表したものにすぎないとされています。

呼び方GTINでの分類桁数主な地域・用途
UPCGTIN-1212桁主に北米
EAN / JANGTIN-1313桁欧州・日本ほか(日本ではJANと呼ぶ)
(小型商品用)GTIN-88桁小さな商品向け
(梱包用)GTIN-1414桁ケース・まとめ梱包用

つまり、日本で使われるJANコードは「GTIN-13(=EAN)」であり、GTINの一種です。GS1の説明によれば、これらのフォーマットは世界中のマーケットプレイスや小売で通常そのまま受け付けられます。Amazonで言う「製品ID」「GTIN」「製品コード」は、このUPC・EAN・JAN・ISBNなどを含む総称だと理解しておくと、以降の手続きで迷いません。

免除が「必要な場合」と「不要な場合」を最初に切り分ける

製品コード免除は、すべての出品で必要になるわけではありません。Amazonの公式定義では、各商品は固有の製品IDを持つ必要がある一方、すでにAmazonにある既存リストに相乗り(マッチ)して出品する場合は、新たに製品IDを用意する必要はありません。免除が論点になるのは、プライベートブランドやハンドメイドなど、Amazonにまだ存在しない新規商品を自分で登録するときに限られます。

あなたの状況取るべき手段
既存ASINに相乗り出品する製品ID不要。免除申請も不要
GS1承認のバーコード(UPC/JAN等)をすでに持っている免除ではなく、そのコードを使って出品する
自社商品・ハンドメイド等で、GS1のバーコードが付いていない新規商品を登録する製品コード(GTIN)免除を申請する

注意したいのは、GS1承認のバーコードがすでに商品やパッケージに付いている場合は、免除の対象外という点です。Amazonの公式ガイドは、GS1から正規に取得したコードがあるならそれを使って出品するよう案内しており、第三者から転売されたコードではなくGS1から直接取得することを推奨しています。Amazonの公式ガイドによれば、GS1のデータベースと照合してコードの真正性を確認するとされており、GS1情報と一致しないコードは無効として扱われることがあります。

免除できる条件(公式要件)

Amazonの公式ガイドが示す主な要件は次のとおりです。申請前にこれらを満たしているかを確認してください。

  • ブランド名がパッケージまたは商品に恒久的に表示されていること。申請時に入力するブランド名は、商品・パッケージ上の表記と完全に一致している必要があります。ブランドなし商品やバンドル品は「This product does not have a brand name(ブランド名がありません)」を選択します。
  • 実物写真を最小2枚〜最大9枚用意できること。商品とパッケージの全側面が分かる写真で、デジタル加工のない実物(手に持つ、または机に置いて撮影したもの)である必要があります。3Dレンダーや合成画像は不可です。
  • 商品・パッケージにGS1承認のバーコードが存在しないこと。写真でバーコードが付いていないことを示せる必要があります。
  • 対象カテゴリーが免除を受け付けること。製品ID(GTIN)の要件はカテゴリーごとに異なります。免除対象外のカテゴリーでは申請フォームを先へ進めません。

免除はブランド名×カテゴリーの組み合わせ単位で付与されます。別のブランドや別のカテゴリーで出品したい場合は、その都度あらためて申請が必要です。「一度通れば全部OK」ではない点に注意してください。

申請の流れ:5ステップ

Amazon公式ガイドに沿った申請手順は次のとおりです。なお、AmazonのセラーセントラルのUI(メニュー名・ボタン文言)は更新が多いため、実際の画面と表記が異なる場合があります。最新の正確な導線は、必ず公式ヘルプで確認してください。

  1. 商品登録の入口に入る:セラーセントラルのメインメニューで「カタログ(Catalogue)」→「商品登録(Add Products)」を開き、「Amazonで販売されていない商品を追加する」を選びます。
  2. カテゴリーを選ぶ:免除を申請したい商品の種類・カテゴリーを選択します。免除対象外のカテゴリーの場合、この先に進めません。
  3. ブランド名を入力する:Product Identity(製品情報)のブランド名欄に、パッケージ表記と完全一致するブランド名を入力します。ブランドなし商品・バンドルは「This product does not have a brand name」にチェックします。
  4. 「製品IDがありません」を選ぶ:「I don’t have a Product ID(製品IDがありません)」のチェックボックスを選択します。免除が必要な場合は「Apply now(今すぐ申請)」ボタンが表示されます。
  5. 申請フォームを記入し、画像を添付して送信する:商品名と、要件を満たした実物写真(2〜9枚)を添えて申請します。

申請が承認された後は、承認通知に記載されたカテゴリー名・ブランド名を一字一句そのまま使って出品します。大文字・小文字の違いや余分なスペース・文字があると、システムが免除を認識しないことがあります。承認直後はAmazon側の反映に少し時間がかかる場合があるため、続けて出品する際は表記の一致を最優先で確認してください。

審査にかかる日数(48〜72時間など)はサードパーティの解説に多く見られますが、Amazon公式ガイド・公式ヘルプ上での明確な記載は確認できませんでした。本記事では確定的な日数は記載しません。〔要・代表確認:自社運用での実審査日数の実測値があれば、目安として出典つきで追記〕

JANコードなしで出品するメリットと注意点

「JANコードなしで出せるのか」「デメリットはないのか」という不安は、日本のセラーに多い論点です。中立に整理します。

メリット

  • GS1からのコード取得(登録・年間費用)を経ずに、自社・ハンドメイド商品を新規出品できる。
  • 少量・テスト販売の段階で、コード調達のコストとリードタイムを抑えられる。

注意点

  • 免除はブランド名×カテゴリー単位。新ブランドや別カテゴリーごとに申請が必要。
  • 免除は「自分の新規商品を登録する」ための仕組みであり、既存ASINへの相乗りとは用途が異なる。
  • 取引先や他チャネル(卸・小売・他モール)でGS1のコードを求められる場面が将来出てくると、結局GS1での正規取得が必要になることがある。販路拡大を見据えるなら、早めにGS1取得を検討する判断もあり得ます。

どちらが自社にとって有利かは、商品数・販路計画・将来のブランド展開によって変わります。「免除で進めるべきか、GS1で取得すべきか」は、出品設計の早い段階で方針を決めておくのが安全です。

よくある却下理由とその対処

免除申請が通らないケースの多くは、要件の読み違いか写真の不備に起因します。代表的なパターンと対処を整理します。

却下されやすい理由対処
デジタル加工・3Dレンダー・合成画像を提出した実物を手に持つ/机に置いて撮影した、未加工の写真に差し替える
写真にGS1バーコードが写り込んでいるそもそもGS1バーコードがある商品は免除対象外。バーコードがあるならそれを使って出品する
入力ブランド名がパッケージ表記と一致しない(スペル・大小・スペース違い)パッケージ上の表記と完全一致させる。承認後の出品時も表記を一字一句そろえる
商品・パッケージにブランド表示が無い/恒久的でないブランドを恒久的に表示する。ブランドなし品は「ブランド名がありません」を選ぶ
カテゴリー選択を誤った/免除対象外カテゴリーだった正しいカテゴリーを選び直す。対象外の場合は申請フォームに進めないため要件を再確認
写真が要件枚数(2〜9枚)・全側面を満たしていない商品とパッケージの全側面が分かる写真を、最小2枚以上用意する

よくある質問

Q. GTINとUPC・JANは違うものですか?

A. 別物ではありません。UPC(12桁)・EAN/JAN(13桁)は、いずれも同じGTINの桁数・地域による呼び方の違いです。日本のJANコードはGTIN-13にあたります。Amazonで言う「製品ID」はこれらの総称です。

Q. JANコードがなくてもAmazonに出品できますか?

A. 条件を満たせば可能です。GS1のバーコードが付いていない自社・ハンドメイド商品を新規登録する場合、対象カテゴリーであれば製品コード(GTIN)免除を申請できます。既存ASINに相乗りする場合は、そもそも製品IDの用意は不要です。

Q. 免除は一度通れば全商品に使えますか?

A. 使えません。免除はブランド名×カテゴリーの組み合わせ単位で付与されます。別のブランドや別カテゴリーで出品する場合は、その都度あらためて申請が必要です。

Q. すでにバーコードを持っている場合も免除を申請しますか?

A. いいえ。GS1から正規取得したバーコードがあるなら、免除ではなくそのコードを使って出品します。Amazonの公式ガイドによれば、GS1データベースと照合するとされ、GS1情報と一致しないコードは無効になることがあります。第三者から転売されたコードではなく、GS1から直接取得したものを使ってください。

運用の現場から:免除申請でつまずかないために

私たちがEC・物販事業者の運用を支援していて多いのが、「免除の申請が何度やっても通らない」という相談です。原因をたどると、ブランド名の表記ゆれ、加工された商品画像、カテゴリー選択のミス、あるいはそもそもバーコードが付いていて免除対象外、といった要件の読み違いに行き着くことがほとんどです。Amazonのカタログ画面は更新が多く、英語の手順解説が現在のUIとずれている点も、つまずきの一因になっています。

株式会社Entechは北海道発で、AIを活用しながらEC・物販事業者の運用を支援しています。製品コード免除のような出品まわりの手続きから、カタログ設計・運用の仕組み化まで、現場目線で伴走します。「自社のケースは免除すべきか、GS1で取得すべきか分からない」という段階でも構いません。判断を誤って申請を繰り返す前に、一度ご相談ください。

EC・物販・Amazon運用の無料相談はLINEで(株式会社Entech)

LINEを友だち追加いただくと、出品カテゴリーや商品の状況に合わせて、免除申請の進め方やカタログ運用のご案内をお送りできます。免除がうまく通らずお困りの方は、却下時の通知メールの内容を添えてLINEでご連絡ください。

監修:株式会社Entech 代表(AI×物販/EC運用支援)〔要・代表確認:著者実名の表示可否〕

出典

  • GS1公式「What is the difference between a GS1 GTIN, a barcode, an EAN and a UPC?」(GTIN・UPC・EAN・JANの桁数と関係):support.gs1.org
  • Amazon公式「How to apply for a GTIN Exemption」ガイド(申請手順・ブランド名/画像/バーコード要件・GS1照合):Amazon Seller Facing Guide(PDF)
  • Amazonセラーセントラル ヘルプ「製品IDを持たない商品の出品(GTIN/UPC/EAN等なし)」:sellercentral.amazon.com
  • Amazonセラーセントラル ヘルプ「Product ID (GTIN) requirements by category(カテゴリー別の製品ID要件)」:sellercentral.amazon.com

注:AmazonのセラーセントラルのUI(メニュー名・ボタン文言・申請導線)は更新が多いため、本記事の手順は公式ガイド時点のものです。最新の正確な手順は、必ずAmazon公式ヘルプでご確認ください。

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