クラウドファンディングのファーストビュー設計|支援者の視認順序から逆算する情報の出し方
この記事でわかること:クラウドファンディングのプロジェクトページは、支援者が実際に見る順番(キービジュアル→タイトル→ストーリー要約→ファーストビュー)に沿って情報を並べると離脱を減らせる。結論から言うと、ファーストビューの中でも最初に置くべきは「誰の・何が・どう変わるか」という変化の提示であり、型番や仕様などの数値情報は変化を示した後に回す。Makuakeの公式サイト上で公開されている解説記事は、キービジュアルとタイトルの役割を「並んだプロジェクトの中で目を惹き、自分に関係があると思わせてクリックを促すこと」と説明している(出典: Makuake公式 https://lp-mk-2.makuake.com/article/023 、確認日2026-08-28)。また、CAMPFIREが運営する制作者向けガイドは、審査を通過するための最低限の情報として「5W3H(What・Why・Who・When・Where・How・How many・How much)」を挙げている(出典: CAMPFIRE公式コミュニティガイド https://community.camp-fire.jp/guide/30 、確認日2026-08-28)。本稿では、この視認順序と5W3Hを手掛かりに、ファーストビュー内で何を先に、何を後に置くかの判断基準を整理する。

支援者はキービジュアル→タイトル→ストーリー要約→ファーストビューの順で見ている
プロジェクトページは一枚の長いページに見えるが、支援者が実際にたどる順序は段階的である。Makuake公式サイトの解説記事によれば、支援者はまずキービジュアル(サムネイル)を見て一覧の中で目を止めるかどうかを決め、次にキービジュアルの下にあるタイトルで「自分に関係があるか」を判断し、その下のストーリー要約を読んで本文を読み進めるかを決め、最後にページ本文の最初の1スクロール分=ファーストビューで実際に読み込むかどうかを判断するという(出典: 前掲Makuake公式、確認日2026-08-28)。この4段階のどこかで離脱すると、その先に書いた内容がどれだけ充実していても読まれない。

つまりファーストビューは「読ませるための最後の関門」であり、ここでも情報の出し方を誤ると、本文の詳しい説明や実績まで到達する前に離脱が起きる。次章から、ファーストビュー内で情報を並べる順序を具体的に見ていく。
ファーストビューで最初に置くのは「誰の・何が・どう変わるか」
ファーストビューに入って最初に必要なのは、機能の説明ではなく変化の提示である。「誰が」「何を使うと」「どう変わるか」を一文で示せると、支援者は自分に関係がある話だと判断しやすくなる。逆に、形容詞や実績の羅列から入ると、変化の主語が曖昧なまま読み進めることになり、途中で離脱しやすい。

変化を一文で示す際は、対象者を具体的な状況で描写し、使用後の状態と対比させる形が読み手に伝わりやすい。抽象的な形容詞(「高機能」「話題の」等)だけを並べると、誰にとっての変化かが読み取れなくなる点に注意する。
変化の次に「なぜ今・なぜこの人か」を一部先出しする
変化を提示した直後に、支援者が抱く次の疑問は「なぜ今なのか」「なぜこの人(会社)が作っているのか」である。CAMPFIREの制作者向けガイドは、プロジェクトの信頼性に関わる最低限の要素として5W3H(What・Why・Who・When・Where・How・How many・How much)を挙げている(出典: 前掲CAMPFIRE公式、確認日2026-08-28)。ファーストビューの中では、このうち「誰が」「なぜ今」「どのくらいの規模か」の3点を一部だけ先出しし、詳細はページ後半のプロフィールや仕様セクションに譲る設計が現実的である。

仕様・スペックは変化の後に置く:先に出しすぎていないかの点検
ファーストビューで失敗しやすいのは、変化や信頼の提示より前に、型番・素材・数値仕様などの詳細情報を置いてしまうことである。仕様は正確さが必要な情報だが、支援を検討し始める前の支援者にとっては、いきなり出されても評価しづらい。情報の性質を「感情・体験に近いもの」と「数値・仕様に近いもの」に分け、前者をファーストビュー側に、後者をページ後半に置けているかを次の観点で点検する。

点検して感情・体験側の要素がファーストビューより後に埋もれている場合は、該当箇所を前に移動する。逆に型番・比較表のような数値情報がファーストビューの中に混ざっている場合は、後段のセクションへ移すことで、支援者が変化を理解する前に離脱するリスクを減らせる。
まとめ
支援者は、キービジュアル→タイトル→ストーリー要約→ファーストビューの順に情報を追い、途中で離脱するかどうかを判断している。ファーストビューの中では、まず「誰の・何が・どう変わるか」という変化を提示し、次に「なぜ今・なぜこの人か」を5W3Hの一部として先出しし、型番や仕様などの数値情報は後段に回す設計が、視認順序に沿った情報の出し方になる。
公開前のスケジュール設計は事前集客ガイド、リターンの割引率と原価計算の考え方はこちらの記事で解説している。ページ構成やファーストビューの言語化についてのご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。
よくある質問
Q. ファーストビューには何文字くらいの情報を入れればよいですか。
A. 文字数に決まった正解はない。目安は、変化の提示(誰の何がどう変わるか)と、なぜ今・なぜこの人かの一部を、1スクロールで読み切れる分量に収めることである。詳細な仕様や実績はページ後半に譲る。
Q. キービジュアルとファーストビューは同じものですか。
A. 別のものである。キービジュアルはプロジェクト一覧やSNS上でクリックを誘う一覧表示用の画像(サムネイル)であり、ファーストビューはページ本文を開いた後の最初の1スクロール分を指す(出典: 前掲Makuake公式、確認日2026-08-28)。
Q. 5W3Hはすべてファーストビューに入れる必要がありますか。
A. すべてを入れる必要はない。CAMPFIREのガイドが挙げる5W3Hは審査を通過するための最低限の要素であり、ファーストビューでは「誰が」「なぜ今」「どのくらいの規模か」の一部だけを先出しし、残りはページ後半で詳しく説明する設計が現実的である(出典: 前掲CAMPFIRE公式、確認日2026-08-28)。
出典
Makuake公式サイト「サポーターの心を掴む!ページ内で押さえるべき4箇所」 https://lp-mk-2.makuake.com/article/023 (確認日2026-08-28)
CAMPFIRE公式コミュニティガイド「プロジェクトページの書き方のコツ」 https://community.camp-fire.jp/guide/30 (確認日2026-08-28)
