ECサイトイベント企画術|年間カレンダーと実施ガイド
更新日: 2024年11月|読了時間: 約10分
この記事でわかること
- ECサイトで実施すべき年間イベント
- 各イベントの企画・実施方法
- イベントを成功させるコツ
はじめに
ECサイトのイベントは、売上を作る最大のチャンスです。年間を通じて計画的にイベントを実施することで、安定した売上を確保できます。
第1章:年間イベントカレンダー【完全版】
| 月 | 主要イベント | 商戦期 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 初売り・福袋 | ★★★★★ | S |
| 2月 | バレンタイン | ★★★★☆ | A |
| 3月 | ホワイトデー/新生活 | ★★★★☆ | A |
| 4月 | 新年度/入学 | ★★★☆☆ | B |
| 5月 | GW/母の日 | ★★★★☆ | A |
| 6月 | 父の日/梅雨 | ★★★☆☆ | B |
| 7月 | 夏セール/お中元 | ★★★★☆ | A |
| 8月 | お盆/夏休み | ★★★☆☆ | B |
| 9月 | 敬老の日/秋物 | ★★★☆☆ | B |
| 10月 | ハロウィン | ★★★☆☆ | B |
| 11月 | ブラックフライデー | ★★★★★ | S |
| 12月 | クリスマス/年末 | ★★★★★ | S |
第2章:主要イベント別実施ガイド
1月:初売り・福袋
実施期間: 1/1〜1/7
福袋の作り方:
- 価格帯は3,000円/5,000円/10,000円の3種類が基本
- 通常価格の30〜50%引きになるよう設計
- 人気商品を必ず1点以上入れる
- 限定数を設けて希少性を演出
成功のポイント:
- 12月中旬から予約受付開始
- 中身のヒントをSNSで少しずつ公開
- 過去購入者へ先行案内
2月:バレンタイン
実施期間: 2/1〜2/14
対象商材: 食品、コスメ、アパレル小物
施策例:
- ギフトラッピング無料
- メッセージカード同梱
- 「自分へのご褒美」訴求
5月:母の日
実施期間: 母の日2週間前〜当日
成功のポイント:
- 配送日指定を可能に
- ギフト仕様を用意
- 「まだ間に合う」訴求(直前期)
7月:夏セール
実施期間: 7月上旬〜中旬(約10日間)
施策例:
- 春夏物のクリアランス
- 最大50%OFF
- タイムセール併用
11月:ブラックフライデー
実施期間: 11月第4金曜日から4日間
近年の傾向:
- 日本でも定着しつつある
- 年間最大級のセール機会
- 早期開始(11月中旬〜)も増加
施策例:
- 全品20〜30%OFF
- 日替わりタイムセール
- ポイント10倍
12月:クリスマス/年末
クリスマス(12/1〜12/25):
- ギフトセット企画
- 限定パッケージ
- 配送日保証
年末(12/26〜12/31):
- 歳末クリアランス
- 福袋予約開始
- 年内配送対応
第3章:月次イベントのアイデア
毎月実施できるイベント
| イベント | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 会員限定セール | 会員だけの特別割引 | 会員化促進 |
| ポイントアップデー | 特定日にポイント倍増 | 購入促進 |
| 新商品発売 | 新商品の発売記念 | 話題性 |
| タイムセール | 数時間限定セール | 瞬発力 |
| 送料無料デー | 特定日に送料無料 | CVR向上 |
周年・記念イベント
- ショップ開店記念日
- 会員数○万人突破記念
- 累計販売数○個達成記念
第4章:イベント成功の5つの法則
法則1:2週間前から告知を開始
| タイミング | アクション |
|---|---|
| 2週間前 | SNSで予告 |
| 1週間前 | メルマガで詳細告知 |
| 3日前 | LINEでリマインド |
| 当日 | 全チャネルで開始告知 |
| 最終日 | 「終了間近」で追い込み |
法則2:緊急性・限定性を演出
- 「残り○日」のカウントダウン
- 「先着100名様限定」
- 「本日23:59まで」
法則3:複数の特典を組み合わせる
例:
- 割引 + ポイントアップ
- 送料無料 + ノベルティ
- セール + 限定商品
法則4:ビジュアルにこだわる
- イベント専用バナーを作成
- 特設ページを用意
- SNS用の画像・動画を制作
法則5:振り返りと改善
測定指標:
- 売上(前年比、目標比)
- 注文件数
- 客単価
- 新規/リピート比率
- 各チャネルの貢献度
第5章:イベント実施チェックリスト
企画段階
- □ 目的・目標を設定した
- □ ターゲットを明確にした
- □ 期間・内容を決定した
- □ 予算を確保した
- □ 在庫を確認した
準備段階
- □ バナー・画像を作成した
- □ 特設ページを用意した
- □ メルマガ原稿を作成した
- □ SNS投稿を準備した
- □ 社内に周知した
実施段階
- □ 告知を予定通り実施した
- □ 在庫状況を監視している
- □ 問い合わせ対応体制がある
- □ リアルタイムで数字を追っている
終了後
- □ 結果を集計した
- □ 目標達成度を確認した
- □ 改善点を洗い出した
- □ 次回に向けて記録を残した
まとめ
- 年間カレンダーで計画的にイベントを実施
- 各イベントの特性に合わせた企画を
- 2週間前から告知を開始
- 緊急性・限定性を効果的に活用
- 必ず振り返りと改善を行う
FAQ
Q. イベントは何回くらい実施すればいい?
大型イベントは年4〜6回、小規模イベントは月1〜2回が目安です。
Q. イベントの準備期間はどれくらい必要?
大型イベントは1ヶ月前から、小規模イベントは2週間前から準備を始めましょう。
