楽天・Amazon出店ガイド|モール活用でEC売上を伸ばす方法
更新日: 2024年11月|読了時間: 約12分
この記事でわかること
- 楽天・Amazonの特徴と違い
- 各モールの出店方法と費用
- 売上を伸ばすための施策
ECモールのメリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な集客力
- 信頼性・安心感
- 決済・物流の仕組みが整っている
デメリット
- 手数料がかかる
- 価格競争になりやすい
- 顧客データが取りにくい
- ブランディングが難しい
楽天市場 vs Amazon 比較
| 項目 | 楽天市場 | Amazon |
|---|---|---|
| 月間訪問者数 | 約5,000万人 | 約5,500万人 |
| 出店形態 | ショップ型 | カタログ型 |
| 初期費用 | 6〜30万円 | なし |
| 月額費用 | 2〜10万円 | 4,900円(大口) |
| 販売手数料 | 3.5〜7% | 8〜15% |
| 向いている商材 | 食品、ギフト、アパレル | 家電、日用品、書籍 |
| ブランディング | しやすい | 難しい |
楽天市場の攻略法
出店プラン
| プラン | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 19,500円 | 小規模向け |
| スタンダードプラン | 50,000円 | 中規模向け |
| メガショッププラン | 100,000円 | 大規模向け |
売上アップのポイント
1. スーパーSALEへの参加
- 年4回の大型セール
- 売上が通常の3〜10倍になることも
- 早めに準備・申請
2. 楽天ポイントの活用
- ポイントアップ企画への参加
- SPU(スーパーポイントアップ)の活用
3. 商品ページの作り込み
- 縦長の詳細なランディングページ
- 画像を多用した訴求
- レビューの獲得
4. 楽天SEO
- 商品名にキーワードを含める
- 適切なカテゴリ設定
- 販売実績を積み上げる
Amazonの攻略法
出品形態
| 形態 | 特徴 |
|---|---|
| 小口出品 | 月額無料、1点100円の成約料 |
| 大口出品 | 月額4,900円、成約料なし |
| FBA利用 | Amazon倉庫から発送、プライム対象 |
売上アップのポイント
1. FBA(フルフィルメント by Amazon)の活用
- Prime対象になり、CVRが大幅向上
- 配送・カスタマーサービスをAmazonが代行
- カートボックス獲得率アップ
2. カートボックスの獲得
- 価格競争力
- FBA利用
- 出品者評価
- 在庫の安定供給
3. Amazon SEO
- 商品タイトルの最適化
- 検索キーワードの設定
- 商品紹介コンテンツ(A+)の活用
4. Amazon広告
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
自社EC × モールの併用戦略
役割分担
| チャネル | 役割 |
|---|---|
| 楽天・Amazon | 新規顧客獲得、売上ボリューム確保 |
| 自社EC | ブランディング、リピーター獲得、利益確保 |
モールから自社ECへの誘導
- 同梱物で自社ECを案内
- 自社EC限定商品・特典
- LINE・メルマガへの誘導
費用シミュレーション
楽天市場(月商100万円の場合)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月額出店料 | 50,000円 |
| システム利用料(3.5%) | 35,000円 |
| 楽天ポイント負担(1%) | 10,000円 |
| 決済手数料(3%) | 30,000円 |
| 合計 | 約125,000円(売上の12.5%) |
Amazon(月商100万円の場合)
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 月額登録料 | 4,900円 |
| 販売手数料(10%) | 100,000円 |
| FBA手数料(利用の場合) | 約50,000円 |
| 合計 | 約155,000円(売上の15.5%) |
まとめ
- 楽天は「ショップ」、Amazonは「商品」で勝負
- 楽天はイベント参加、AmazonはFBA活用が鍵
- 自社ECとモールを併用してリスク分散
- モールで獲得した顧客を自社ECへ誘導
- 手数料を考慮した価格設定が重要
FAQ
Q. 楽天とAmazon、どちらから始めるべき?
商材による。食品・ギフトは楽天、日用品・家電はAmazonが向いています。両方出店するのがベスト。
Q. 自社ECとモールの価格は同じにすべき?
モールは手数料分を上乗せ、自社ECはお得に設定するのが一般的。ただし、モールの規約に注意。
