ECサイトキャンペーン成功事例|売上2倍の仕掛け方
更新日: 2024年11月|読了時間: 約10分
この記事でわかること
- ECサイトで効果的なキャンペーンの種類
- 売上2倍を実現した成功事例
- キャンペーン企画から実施までの手順
はじめに
キャンペーンは、ECサイトの売上を短期間で大きく伸ばせる施策です。しかし、やり方を間違えると利益を削るだけで終わってしまいます。
本記事では、実際に売上を2倍にした成功事例と、その仕掛け方を解説します。
第1章:ECサイトで効果的なキャンペーン5種類
1. 期間限定セール
特徴: 最もシンプルで効果的
ポイント: 期間を明確に(3〜7日間が最適)
| 種類 | 割引率目安 | 効果 |
|---|---|---|
| タイムセール | 20〜30% | 瞬発力高い |
| 週末セール | 10〜20% | 定期的に実施可 |
| 決算セール | 30〜50% | 在庫処分に有効 |
2. 送料無料キャンペーン
効果: CVR 20〜40%向上
実施方法:
- 期間限定で全品送料無料
- 特定金額以上で送料無料
- 特定商品のみ送料無料
3. ポイントアップキャンペーン
効果: 客単価10〜20%向上
メリット: 値引きよりブランド価値を守れる
4. セット販売キャンペーン
効果: 客単価30〜50%向上
例:
- 「人気商品3点セットで20%OFF」
- 「お試しセット50%OFF」
5. 会員限定キャンペーン
効果: 会員登録率向上+ロイヤルティ強化
例:
- 「会員限定シークレットセール」
- 「会員ランク別特典」
第2章:売上2倍を実現した成功事例
事例1:アパレルEC「周年祭キャンペーン」
状況: 月商300万円のレディースアパレル
目標: 周年月に売上600万円
キャンペーン内容:
- 期間:7日間
- 内容:
- 全品10%OFF
- 2点以上購入で20%OFF
- 先着100名に限定ノベルティ
- 会員はさらにポイント5倍
施策:
- 2週間前からSNSでカウントダウン
- メルマガで3回告知
- LINEで開始1時間前に最終リマインド
- インフルエンサー3名にPR依頼
結果: 売上680万円達成(227%)
事例2:食品EC「福袋キャンペーン」
状況: 月商150万円の地方食品EC
目標: 年末年始に売上300万円
キャンペーン内容:
- 福袋3種類(3,000円/5,000円/10,000円)
- 通常より30〜40%お得
- 各100セット限定
- 12/20から予約開始
結果: 売上350万円達成、福袋は全種完売
事例3:コスメEC「友達紹介キャンペーン」
状況: 月商200万円のオリジナルコスメEC
課題: 新規獲得コストが高い
キャンペーン内容:
- 紹介者:1,000円クーポン
- 被紹介者:初回20%OFF
- 期間:1ヶ月
結果: 新規顧客獲得コストが40%削減、月商280万円に
第3章:キャンペーン企画の5ステップ
ステップ1:目的を明確にする
| 目的 | 適したキャンペーン |
|---|---|
| 売上アップ | 期間限定セール |
| 在庫処分 | アウトレットセール |
| 新規獲得 | 初回限定割引 |
| リピート促進 | 会員限定セール |
| 客単価向上 | まとめ買い割引 |
ステップ2:ターゲットを設定する
- 新規顧客向けか、既存顧客向けか
- 全会員か、特定セグメントか
- どんな行動を促したいか
ステップ3:期間と内容を決める
期間の目安:
- タイムセール:数時間〜1日
- 通常セール:3〜7日
- 大型セール:7〜14日
ステップ4:告知計画を立てる
| タイミング | チャネル | 内容 |
|---|---|---|
| 2週間前 | SNS | 予告投稿 |
| 1週間前 | メルマガ | 詳細告知 |
| 3日前 | LINE | リマインド |
| 当日 | 全チャネル | 開始告知 |
| 最終日 | 全チャネル | ラスト告知 |
ステップ5:効果測定と振り返り
測定すべき指標:
- 売上(前年同期比、前月比)
- 注文件数
- 客単価
- 新規/リピート比率
- 広告費用対効果(ROAS)
第4章:キャンペーン年間カレンダー
| 月 | イベント | おすすめキャンペーン |
|---|---|---|
| 1月 | 初売り | 福袋、新春セール |
| 2月 | バレンタイン | ギフトセット |
| 3月 | 卒業・新生活 | 新生活応援セール |
| 5月 | 母の日/GW | ギフト、ポイントUP |
| 6月 | 夏のボーナス | サマーセール |
| 7月 | お中元 | ギフトキャンペーン |
| 11月 | ブラックフライデー | 大型セール |
| 12月 | クリスマス/年末 | 歳末セール、福袋予約 |
第5章:キャンペーン実施の注意点
注意点1:頻度は適切に
セールが多すぎると「定価で買う気がなくなる」。月1〜2回が目安。
注意点2:利益率を確認
売上が上がっても赤字では意味がない。最低限の粗利を確保。
注意点3:在庫を確保
売れ筋商品の在庫切れは機会損失。事前に需要予測を。
注意点4:景品表示法に注意
「通常価格」の二重価格表示、虚偽の限定表示は違法。
まとめ
- キャンペーンは目的を明確にしてから企画
- 告知は2週間前から計画的に
- 効果測定と振り返りを必ず行う
- 頻度と利益率のバランスに注意
- 年間カレンダーで計画的に実施
FAQ
Q. キャンペーンの適切な頻度は?
月1〜2回が目安。大型セールは年2〜4回に抑えるとブランド価値を維持できます。
Q. 割引率はどれくらいが適切?
通常セールで10〜20%、大型セールで20〜30%が一般的。50%以上の割引は在庫処分時のみ。

