カート離脱を防ぐ10の対策|離脱率を半分にする方法
更新日: 2024年11月|読了時間: 約10分
この記事でわかること
- カート離脱の主な原因
- 離脱を防ぐ10の具体的対策
- カート放棄メールの活用法
カート離脱とは
カートに商品を入れたにもかかわらず、購入完了せずにサイトを離れること。業界平均の離脱率は約70%です。
カート離脱の原因トップ10
| 順位 | 原因 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | 送料が高い・不明確 | 48% |
| 2 | 会員登録が必要 | 24% |
| 3 | 購入手続きが複雑 | 18% |
| 4 | 希望の決済方法がない | 13% |
| 5 | サイトが信頼できない | 12% |
| 6 | 配送が遅い | 11% |
| 7 | 返品ポリシーが不明確 | 10% |
| 8 | エラーが発生した | 8% |
| 9 | 比較検討中 | 6% |
| 10 | 後で買おうと思った | 5% |
対策1:送料を明確に表示
送料は商品ページで明記。「あと○○円で送料無料」を表示。
送料無料ラインの設定
平均客単価の1.3〜1.5倍に設定。客単価アップにも効果的。
対策2:ゲスト購入を導入
会員登録を必須にしない。まずは買ってもらい、後から会員化を促す。
対策3:入力フォームを最適化
- 必須項目を最小限に
- 郵便番号から住所自動入力
- 入力エラーはリアルタイム表示
- プログレスバーで進捗表示
対策4:決済方法を追加
| 決済方法 | 効果 |
|---|---|
| クレジットカード | 必須 |
| コンビニ払い | 若年層に人気 |
| 後払い | 初回購入のハードル低下 |
| PayPay | スマホユーザーに便利 |
| Amazon Pay | 入力の手間を削減 |
| Apple Pay | スマホ購入の効率化 |
対策5:信頼性を向上
- SSL証明書(https)を導入
- セキュリティバッジを表示
- 特定商取引法の表記を充実
- 会社情報を明記
対策6:配送情報を明確に
- 配送日数の目安を表示
- 日時指定の可否を明記
- 即日発送の場合はアピール
対策7:返品ポリシーを明示
- 返品・交換の条件を明確に
- 返品にかかる費用を説明
- 「返品OK」を目立つ位置に
対策8:カートの保存
- カート内容を一定期間保存
- 会員なら次回訪問時にも表示
対策9:カート放棄メール
送信タイミング
| タイミング | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 1時間後 | リマインド | 開封率45% |
| 24時間後 | 商品の魅力訴求 | 開封率35% |
| 72時間後 | 限定クーポン | 開封率25% |
メールの内容
- カートに残っている商品を表示
- 商品画像・価格を含める
- 購入ページへの直リンク
- 在庫残りわずかなら伝える
効果: 放棄されたカートの10〜15%を回収可能
対策10:離脱ポップアップ
ユーザーが離脱しようとしたときにポップアップを表示。
- 「お買い忘れはありませんか?」
- 限定クーポンの提示
- 送料無料までの金額表示
改善効果の目安
| 対策 | 離脱率改善 | 実施難易度 |
|---|---|---|
| ゲスト購入導入 | -15〜20% | 低 |
| 決済方法追加 | -10〜15% | 低 |
| フォーム最適化 | -10〜15% | 中 |
| 送料明確化 | -10〜15% | 低 |
| カート放棄メール | 回収10〜15% | 中 |
チェックリスト
- □ 送料が商品ページで明確
- □ ゲスト購入が可能
- □ 入力項目が最小限
- □ 決済方法が3種類以上
- □ SSLが導入されている
- □ 返品ポリシーが明記
- □ 配送日数が表示されている
- □ カート放棄メールを設定
まとめ
- 送料の明確化が最優先
- ゲスト購入で登録のハードルを下げる
- 決済方法を増やして選択肢を広げる
- 入力フォームはシンプルに
- カート放棄メールで取りこぼしを回収
FAQ
Q. カート離脱率はどこで確認できますか?
Google Analytics 4の「購入」レポート、またはECプラットフォームの管理画面で確認できます。
Q. 離脱率の目標は?
業界平均70%に対し、60%以下を目指しましょう。優良サイトは50%以下です。
