札幌でAmazon売上が伸び悩む店舗へ|広告費をかけずに転換率(CVR)を上げる画像改善テクニック

「Amazon広告の予算を増やしているのに、売上が比例して伸びない」
「札幌の実店舗では売れているのに、ネットだと競合の安物に負けてしまう」

もしあなたがそのような悩みを抱えているなら、広告費を投下するのは一旦ストップしてください。
穴の空いたバケツに水を注いでも溜まらないように、商品ページ(カタログ)の「転換率(CVR)」が低い状態で広告を回しても、予算をドブに捨てるだけです。

私はこれまで、自社D2Cブランドの立ち上げと売却、そして多くの道内企業のAmazon支援を行う中で、ある共通点に気づきました。それは、北海道の企業は「素材(商品)」は一級品なのに、「魅せ方(クリエイティブ)」で損をしているケースが非常に多いということです。

この記事では、株式会社Entechが実際にクライアント支援で実践している、「広告費をかけずに売上を伸ばすための画像改善テクニック」を解説します。これは単なるデザインの話ではなく、Amazonのアルゴリズムを攻略するための「戦略」です。

なぜ、広告よりも先に「画像」なのか?

Amazon攻略において、私たちは**「画像こそが24時間働き続ける最強の営業担当者である」**と定義しています。

Amazonの検索アルゴリズム(SEO)において、もっとも重要な指標の一つが**「CVR(成約率/ユニットセッション率)」**です。
どれだけ広告でアクセスを集めても、このCVRが低ければ、AmazonのAIは「この商品は人気がない」と判断し、検索順位を落とします。逆に、画像改善でCVRが上がれば、広告をかけなくても自然検索(オーガニック)での順位が上がり、売上が雪だるま式に増えていきます。

札幌の企業が陥る「謙虚さ」の罠

北海道の事業者は、商品力に自信があるためか、写真は「商品パッケージ単体」を綺麗に撮っただけで満足しがちです。
しかし、Amazonという巨大市場では、お客様は商品を手に取れません。「綺麗な写真」ではなく、「メリットが一瞬で伝わる写真」でなければ、指一本でスクロールされ、東京のマーケティング上手な企業の商品へと流れてしまいます。

テクニック1:メイン画像は「CTR(クリック率)」だけに集中する

Amazonの検索結果に表示される1枚目の画像(メイン画像)。ここの役割は「説明」ではありません。「クリックさせること(CTR向上)」、これに尽きます。

Amazonの規約(白背景必須)を守りつつ、他社と差別化する必要があります。

  • 立体感を出す:
    パッケージを真正面から撮るのではなく、少し斜めにして「厚み」を見せる。
  • 中身を見せる(シズル感):
    例えば、箱に入ったお菓子やレトルト食品なら、箱だけでなく「お皿に盛り付けられた美味しそうな完成図」「断面図」を横に配置する。
  • 占有率を上げる:
    余白は無駄です。規定の範囲内ギリギリまで商品を拡大し、スマホ画面での視認性を高めます。

これだけで、広告費を変えずに訪問者数を1.5倍にすることも珍しくありません。

テクニック2:サブ画像で「First Recall(第一想起)」を狙う

クリックされた後に表示される2枚目以降(サブ画像)の役割は、「接客」です。ここでCVR(購入率)が決まります。
Entechの「Amazonプライベートブランドプラン」でも提唱している通り、単に機能を並べるのではなく、
「顧客の生活がどう変わるか(ベネフィット)」を提案します。

「文字」ではなく「視覚」で読ませる

スマホユーザーは文字を読みません。画像内のテキストは「読む」ものではなく「見る」デザインにする必要があります。

  • NG例: 細かい文字で原材料名や製造工程のこだわりを長文で書く。
  • OK例:
    • 「北海道・札幌直送」という文字を大きく金色のアイコンで配置。
    • 「最短5分で食卓へ」というコピーと共に、調理や食事シーンの写真を入れる。
    • 「リピート率90%」などの権威性バッジを配置する。

特に北海道ブランドの場合、「広大な大地」「雪景色」「生産者の顔」といった情緒的なアセット(資産)を背景に使うことで、競合の無機質なOEM商品との差別化を図ります。これが、顧客の脳内にブランドを刻み込む「First Recall」戦略です。

【実例】CVRが3%→8%に改善した「食品メーカー」の事例

私たちが支援した、ある道内食品メーカー様の事例です。
当初は「商品のパッケージ(外箱)」の写真ばかりを掲載しており、CVR(成約率)は3%前後と低迷していました。お客様から見ると、中身がどれくらいの量なのか、どんな味なのかが想像できず、スーパーに売っている通常商品と区別がつかなかったのです。

そこで、以下の「構成(台割)」に基づいて画像を総入れ替えしました。

  1. メイン: 箱の横に、「湯気が出るほど美味しそうな調理後のシズル画像」を配置。
  2. サブ1(食感・詳細): 商品をアップにし、「とろーり」「サクサク」といった食感が伝わる断面や箸上げ画像で欲求を刺激。
  3. サブ2(権威性): 「北海道産原料100%」「創業〇〇年の老舗」のアイコンを目立つ位置に。
  4. サブ3(手軽さ): 「解凍して盛るだけ」「温めるだけ」という手軽さを3ステップで図解(面倒臭さを払拭)。
  5. サブ4(ギフト訴求): 綺麗な化粧箱と包装状態を見せ、「北海道ギフトとして恥ずかしくない」ことを証明。

結果:
画像変更から2週間でCVRは8%まで向上。同じ広告費のまま、売上は2.5倍以上に跳ね上がりました。商品は変えていません。「ただの箱」から「北海道の美味しい体験」へと、伝わり方を変えただけです。


テクニック3:スマホ特化の「A+コンテンツ」でブランド指名買いを作る

商品ページ下部の「商品紹介コンテンツ(A+)」は、PCではなくスマホでの見え方を最優先してください。

Entech流の鉄則は、「プレミアムA+(または通常A+)」を使い、横長の画像を縦に並べることです。
これにより、スマホ画面を自社ブランドの世界観でジャックできます。

ここで重要なのは、他社商品への「回遊(浮気)」を防ぐことです。
ブランドストーリー機能などを活用し、自社の他商品ラインナップ(例:スイーツの次は惣菜、ギフトセット)へのリンクを設置することで、「1回の購入」で終わらせず、「ブランドのファン」になってもらう導線を設計します。これが資産型マーケティングです。

まとめ:画像は「コスト」ではなく「資産」である

札幌のAmazonセラーが今すぐやるべき画像改善アクションをまとめます。

  1. メイン画像: スマホで見て「何の商品か」0.5秒でわかり、美味しそうか?
  2. サブ画像: 「北海道産」の強みと「食べるシーン」が視覚的に伝わるか?
  3. A+コンテンツ: スマホ画面をジャックし、ブランドの世界観を伝えているか?

広告費は使えば消えてしまいますが、作り込んだ画像(クリエイティブ)は、その後ずっと利益を生み出し続ける「資産」になります。

「今の画像が良いのか悪いのか判断がつかない」
「デザイナーがいないので、具体的な指示が出せない」

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株式会社Entechは、単なる運営代行ではありません。データに基づいた
「売れるクリエイティブ制作」から「ロジカルな広告運用」**まで、貴社のEC事業を「資産」に変えるための戦略をご提案します。



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